導電性ポリマーについて学ぶのなら、やはりポリアセチレンの知識は欠かせません。
研究者や開発者といった立場にある人ならば、誰もが実感していることが「失敗は成功の母」という言葉の重みかも知れません。食品などについて考えても、かなり多くの発酵食品は失敗から生まれた可能性があるかも知れません。それはともかく導電性ポリマーの誕生も、ある失敗がなかったら実現しなかったかもしれません。それでは導電性ポリマーの誕生に繋がった、そのある失敗とは何なのでしょう?このコーナーでは、その辺のことについて、気楽な雰囲気で皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
今までも述べてきたようにポリアセチレンというのは、それに微量の薬品を加えることで導電性ポリマーを作れるわけですが、このポリアセチレンというのが実は偶然の産物なのです。実は通常の千倍という非常に高い濃度をもった触媒を用いて、合成実験をおこなったところ、予想では粉になるはずだったにもかかわらず、なんと薄い膜が出来上がってしまったのです。予定どうりに行かなかった点では大失敗なのですが、こうして出来たのがポリアセチレン膜であり、電気を通す性質をもっていたのです。そしてこれが後の導電性ポリマーの誕生につながりました。
色々な偶然もあり、現在作られるようになった導電性ポリマー。導電性ポリマーの長所はなんといっても電気を通すこと。そして非常に加工し易いしなやかさを持った点です。
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