プラスチックというのは電気を通さないものと言われてきました。しかし導電性ポリマーの発見で、その常識は変わったのです。
さきほども述べましたように、当サイトで取り上げている導電性ポリマーは、ヨウ素などの物質をポリアセチレンにくわえることで、出来上がりました。そこでここでは導電性ポリマーのもとになったポリアセチレンと比較するために、ポリエチレンのことをピックアップしてみました。ポリエチレンとポリアセチレン、名称が似通っていますが違う物質です。エチレンを触媒を用いることにより、合成して出来たのがポリエチレンという有機化合物であります。一方導電性ポリマーのもとになったポリアセチレンというのは、触媒を用いるという点ではポリエチレンと共通しますが、こちらはアセチレン分子から出来ているものです。
ポリエチレンと導電性ポリマーのもとになっているポリアセチレン。名前が似ていて紛らわしい両者ですが、その分子構造を比較してみます。前者ポリエチレンのそれぞれの炭素原子をみてみましょう。そこに結合しているのは2つの水素であります。ところが導電性ポリマーのもとになったポリアセチレンの場合、結合しているのは1つの水素原子に過ぎません。
はっきりいってポリエチレンと導電性ポリマーのもとになっているポリアセチレン。この両者の相違点は微々たるものです。しかし前者が絶縁体なのに対して、後者は「半導体」なのです。そのため薬品を微量に加えるだけで、電気を通し易い導電性ポリマーになるわけです。
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